アルミサッシを基準に、他窓種にも共通する「方立」と「たて骨」の構造的な差異を解説します。
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「方立」と「たて骨」の違い
「方立」と「たて骨」姿図と平面詳細図



方立:単窓同士をつなぐ中間柱材。ピンクの方立連結材と水色の縦枠を合わせて方立と呼びます
たて骨:上枠と下枠の間に組込まれる壁と接しない垂直部材。「中方立」「中骨」とも
方立の特徴とメリット・デメリット
- 見付は70mm~100mmと太く、サッシの有効開口が減少
- 方立連結材にて連窓するため、無限につなげることができる
- 工場では単窓を製作し、現場で方立連結
- どの窓種でも方立は使用可能
- 方立は見込みが大きいものまでバリエーションが多く、H6000程度まで可能
- コストは高い
方立について詳しくはこちら【解説】方立と無目の基本|標準納まりのポイント
たて骨(中方立)の特徴とメリット・デメリット
- 見付は20mm~25mmと細く、サッシの有効開口が大きくなる
- 上下枠勝ち、たて骨負けの構成で一体製作のため、W5000程度が最大。それ以上になると方立を併用
- 工場で一体で製作するため現場での組み立て作業は無い
- 窓種は、突出し窓、外倒し窓、内倒し窓、FIX窓、開き窓など
- たて骨は部材の強度が低いためH1000mm~1500mm程度まで
- コストは安い
「方立」と「たて骨」の選び方のポイントと注意点
方立よりたて骨の方が、見付が細くコストが安いため、可能ならたて骨を選択した方が良いです。とくに排煙窓で排煙有効開口面積を確保したい場合に有効です。ただし、メーカーやサッシの種類によってはたて骨の設定が無い場合があります。また、たて骨は見込が70mm以下のため強度が低く、掃き出し窓や大開口では使用できません。同様に高さが高いため、カーテンウォールで使用されるのも方立です。
建具表を作図する場合、事前にメーカーにたて骨の使用可否を確認出来れば良いですが、分からなければ見付25mmで仮定し、早期にメーカーへ製作可否を照会することを推奨します。建具表が見付70mmで作図されていた場合、気を利かせてたて骨に変更して作図する業者と、建具表の意匠を優先して方立で作図する業者どちらもいます。
また、メーカーカタログにはたて骨は2連の姿図が描かれていますが、おおよそ4連ぐらいまでは製作可能で、Wサイズが小さければ5連以上も製作できる場合はあります。バリエーションについてもFIX窓なら90度出隅たて骨などもあります。

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