この記事では、ドアとグレーチングの取り合いの標準的な納まり図を解説付きで掲載します。
ドアはアルミ製建具自動ドアとしています。
サッシ図の詳しい見方は【完全保存版】サッシ図の基本|見方・読み方徹底解説
この解説で使用したCADデータはこちらでダウンロード可能です
現場打ち側溝・グレーチング 自動ドア取り合い標準図
自動ドアとステンレスグレーチングの最も一般的な取り合い部の納まり図です。
- 側溝は現場打ち。左図はモルタルなし、右図はモルタルあり。一般的には右図が採用されます。
- グレーチングのSUS受枠は現場施工
- グレーチングは一般に金属工事
- 上段のようにグレーチングは基本ドアにビタ付けだが、外壁に沿ってグレーチングを連続させる場合等は距離を取ることもある
- またタイルや石の割付に合わせてグレーチングを配置する場合にドアと距離を取ることもある
- 下段左図はドア部の取り合いのイメージ

排水ユニット 自動ドア取り合い標準図
排水ユニット(排水ボックス+グレーチング)を使用する場合の、自動ドアとの取り合い詳細図です。排水ユニットは温泉施設や医療、介護施設の浴室出入り口など屋内で使用する事が多いです。
左右のグレーチングはサイズやタイプ違いでの納まりを比較する図で大きな差はありません。
固定方法やドアとの位置関係はグレーチングの製品仕様を確認の上、金属工事業者と調整が必要です。
また、右図のタイプのグレーチングでアンカーの下部にライナーを敷きコンクリートビスで固定する納まりもありますが、躯体に防水処理をしている場合などは使用できないので注意が必要です。基本は躯体から差し筋を出しておいてそこに固定が一般的です。

排水ユニット(スリットタイプ)自動ドア取り合い標準図
上段左図は、スリットタイプの排水ユニットを利用する一般的な事例です。ドア開放部ではグレーチングとの間にタイルが一部入ります(下段左図)。
上段右図は、自動ドア枠見込み内に排水ユニットを納める事例で、製品仕様によっては取付できないものもあります。排水ユニットはドア開放部のみ(ドアWの1/2程度)となります。
下段右図は、自動ドアレールに溜まった水を排水する事例です。SUSレールの下にφ13程度のSUSパイプを取り付けグレーチングに繋げて雨水を排水します。またレールの横から抜く場合もあります。ただし、砂や埃が詰まり機能していない事例をよく見るため採用には注意が必要です。
またグレーチングを取り付けできない場合など、簡易的にこの排水パイプのみを設置する例もありますが、苦肉の策という位置付けです。

グレーチングの工事は一般に金属工事ですが、バルコニーに出る引違いの掃き出し窓には、サッシに取り付くグレーチング製品があります。
メーカーによって、「ノンレール下枠グレーチング」や「ミニグレーチング」など呼び名はありますが、多くのサッシメーカーでラインナップされています。
このグレーチングをドア等に流用する事例を目にしますが、非常に簡易的な作りなため、出入りの頻繁なエントランス等で使用する事は推奨しません(メーカーカタログに記載があるわけでは無いですが、個人の経験に基づく意見です)

舗装用スリット溝蓋グレーチング
U字溝用のスリット側溝用グレーチング金物を流用した納まりです。本図はモルタルで高さを調整してグレーチングを直置きしていますが、この納まり自体あまり使用されないため固定方法などはグレーチングの形状や仕様に合わせて検討が必要です。


コメント